ご挨拶

阪神淡路大震災のときは、コミュニティの崩壊から仮設住宅での孤独死が問題となりました。又、新潟中越地震のときは、過疎地環境にストレス障害やエコノミー症候群が問題となりました。

人が生きていくには、何が必要でしょうか? 衣食住はもちろん必要です。しかし、その根底を支えるのは、人とのつながりと心の豊かさではないでしょうか。 精神的ショックやストレス、頼りになるコミュニティも崩壊。そうした中でも復興に向けて動き出した今、「心の支援・コミュニティの支援=“場の支援”」がもっと必要になってくると思います。

私達Power to Healは、そうした考えを持った映画好きの仲間たちで立ち上げたボランティア団体です。映画という求心力とエンターテイメント性を中心に、みんなが集まれる“場の支援”を行います。

映画には、二つの力があります。 一つは、みんなに愛される力。老若男女ほとんどの人がその楽しさを体験したことがあり、心に残る作品があります。だから、みんなで共有して共感できます。 もう一つは、日常を忘れる力。暗闇の中、大きなスクリーンに引き込まれることで、日常から離れた瞬間が生まれます。そのひとときが、心の栄養となるのです。 この二つの力は、“場の支援”にまさにぴったりです。

映画という中心があり、近所のみんなが集まれるきっかけがある。そうした“場”があって話題が出来れば、自然とみんなが顔を合わせる機会が出来る。すると、声を掛け合ったり、話をしたりして刺激が生まれ、そして、笑顔が出てくる。。。 そうした状況を目指し、私達は、活動していきます。

私達のこの企画は、日常に必要なもの・生活に欠かせないものではないですが、そうではない非日常が、日常を過ごす力を生み出すと信じています。ですから、多くの他の支援との協力をどんどんしていき、非日常の場を広げていけたらと思っています。

そして、その先に、被災者の方々の心が少しでも癒しされたら。少しでも力になれたら。 私達は、そうした思いを持って、“場の支援”を行っていきます。

代表 光武道明

Power to Healとは

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